行正り香英語教室募集＆ビリでもできる英語学習その１1「なぜ、中１で英語に落ちこぼれるのか」 昨日は３ヶ月集中講座に、お申し込みメールを、ありがとうございます。英語を勉強したい方が、身近にいらっしゃったのかと、ちょっぴり、ビックリ。大人のやり直し中学文法は、きっと面白いと思います。 さて、なぜ私たち日本人は文法が不得意になり、落ちこぼれてしまうのか。本日はその理由をお伝えしたいと思います。 中学文法の基本は、「その１.be動詞と一般動詞の違いを徹底認識すること。その２.英語は主語が必ず頭に、次には動詞がくるという文の構造に慣れること。その３.時間によって動詞の形がコロコロ変わることに慣れること。」という３つのポイントにあると思います。実はこれ、日本語にはないポイントで、慣れるのが大変なのです。ところが、中１は、習うことが満載。アルファベットを学んだかと思ったら、be動詞の変化をささーっと。すぐに一般動詞がでてきて、一般動詞も主語によってsやesがつく ところまで駆け足。さらには助動詞canもスパイスとして加わり、昨今は過去形まで１年生で習うという仕組みとなっています。正直申し上げると、１年生に詰め込みすぎなのです。多分、とても頭のいい人が「人は覚えたことは、忘れない。」という前提でカリキュラムを作っているのだと思われます。一方、私のような一般ピープルは「ひとつのことを覚えたら、ひとつ忘れる」という前提でおります（笑）。娘たちに英語を教えますが「I play the pianoは、sheになったらshe plays the pianoと、動詞にsをつけるんだよ」というと、素直につけてくれます。ところが次は「I plays the piano」になるのです。そ〜じゃない、Iにはsはつけないと、それは丁寧に、靴を玄関に並べることを教えるように根気よく繰り返し教えると覚えてくれます。でもそんな繰り返しの時間が与えられぬまま、ズンズコズンズコ前に進んでいくのが中学１年の英語カリキュラムなのです。中学２年の１学期になると、さらに加速化し、A４サイズの紙に2/3くらいの長文読解がはじまります。私たちがロシア語アルファベットを今日から覚え、来年、長文をすらすら読めるでしょうか。私には不可能です。だから「中学１年は、落ちこぼれても仕方のないカリキュラムになっている」ということなのです。（しかも最近の英語の授業は、文法だけでなく、コミュニケーションやプレゼンなど、違うことも教えなくてはいけない。これは教える先生方にとっても、相当複雑な構造になっている気がします。） もし小学生のお子さんに「英語は得意になってほしい」と真剣に思われるならば、外国人の先生を通じて英語に慣れ親しむだけでは不十分です。「be動詞は主語が変わるとコロコロ変わる」「一般動詞はbe動詞とは違って、これも主語が変わると形が変わる」というところまで、ちゃんとマスターしてから中１のカリキュラムに進まないと、「何年間も英語教室に通ったのに、なぜか中学英語で落ちこぼれる現象」に陥ってしまうのです。 中学１年でおちこぼれないためには、私は小学６年までに「be動詞、一般動詞の基本」をマスターさせるという明確な目的を持っておいたほうがよいと思います。そうしなければ、中１から学ぶ時制（現在形、過去形、未来形）、中２で続く時制（現在進行形、未来形）などがす〜っと身についていかないからです。よほどの秀才でない限り。何事も、子供には、いきなり大道を走らせるのではなく、まずは脇道をチョロチョロ走らせ、そこから大道を走らせることが、大切ではないかと思います。 大人、中学生向けだけでなく、小学生向けの文法コンテンツも作りましたが、実は、こちらが最も難しく、チャレンジングで、おもしろい体験でした。今回応募している３ヶ月英語集中講座は大人向けですが、ご希望が多い場合は子供向けの講座も、ご用意できたらいいなと思います。（３ヶ月集中大人講座の講義は７月２日、８月６日、９月１０日、すべて日曜日の３回。１３時〜１５時半。講習料は15000円で、場所は江東区です。）お申し込みは[email protected] まで。→締め切りとなりました。「ビリでも学べる」また細々と続けていきたいと思います。#rikayukimasa #行正り香 #英語学習 #3か月集中英語講座