昨年の3月末だから ほぼ1年前に『Merandi』という印象的な展示があった。その作者である野村浩が また同じ場所〈POETIC SCAPE〉で新しい展示をやっている。『Merandi』は モランディの静物画に漫画的な目玉が描き加えられているような絵も素晴らしかったし カタログに挟まれた新聞記事の複...
昨年の3月末だから ほぼ1年前に『Merandi』という印象的な展示があった。その作者である野村浩が また同じ場所〈POETIC SCAPE〉で新しい展示をやっている。『Merandi』は モランディの静物画に漫画的な目玉が描き加えられているような絵も素晴らしかったし カタログに挟まれた新聞記事の複製(実は複製ではないのだが)によって ぼくは夏目漱石の『草枕』を再読することになった。今回の展示は前期と後期にわかれている。いま観られるのは前期の「101 EYES’ GLASSES Paintings」で 来月の22日からは後期の展示「OCELLUS」が始まるらしい。
ギャラリーに入ると 葉書より少し小さいくらいのサイズのキャンバスに描かれた絵が101枚 壁に掛けられている。同じサイズで同じショットグラスを描いたもの。絵には買おうという気になる値段がつけられている。だから自分の家に飾るならという視点で絵を眺め始める。しかし101枚である。自分にはこれがいちばんいいと思うものを選ぶことができる眼があるはずだと信じていたのだが なかなか選べない。ときどき「これだ」と思うものがあるけれど 売約済みのシールが貼られている。だが いいと思ったものに誰かがすでに目をつけていたのか シールが貼られているからいいと思ったのかが だんだんと判別できなくなってくる。絵はすべて目玉に見える模様のついたグラスを描いたものだから 選ぶという基準があやふやになっていくこちらをずうっと見つめられているような気分になる。それこそが作者の意図なのだろうか。
あらためて出直そうと諦めて カタログを買って帰った。しかしそのカタログは どうやら後期展示のためのもののようだ。そもそも2種類の表紙があると思って茶色を選んだのだが 家でカタログを裏返したら 選ばなかったほうの緑の表紙がついているのだった🤔
HIROSHI NOMURA exhibition "101 EYES’ GLASSES Paintings” 5月15日まで。
ocellus 在 コバにゃんチャンネル Youtube 的精選貼文
ocellus 在 大象中醫 Youtube 的最讚貼文
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